辛いものを食べて、ひどい腹痛と下痢になってトイレから出れなくなる・・・。
そんな経験をしたことがあるのではないでしょうか。
辛いものが好きなのに食べるとすぐ下痢をするってツラいですよね。
お腹を下す原因は、辛いものに含まれるカプサイシンという辛味成分が自律神経を刺激し下痢を誘発しているからです。
カプサイシンは辛いものには必ず含まれているものなので仕方がないといえばそれまですが、でもあのつらさは苦痛です。
辛いものを食べてもお腹を下さない方法はあるのでしょうか?
辛いものを我慢して食べ続けたら下痢にならなくなる?
たまに、辛いものを食べ続けて下痢にならなくなった・胃腸が強くなったという人をみかけます。
本当に食べ続けたら強くなれるのでしょうか?
結論からいうと、人によってバラバラです。
辛いものを食べた時に自律神経を刺激して下痢が起こりますが、
食べ続けていくことで自律神経が辛味を刺激と感じなくなり、
下痢になる回数が減っていくのです。
自律神経が辛味にすぐに慣れる人もいれば、慣れずに下痢が続く人もいます。
胃腸が強くなったのではなく、痛みに慣れたから感じなくなったというのが正しいでしょう。
ただ、痛みに慣れたからといってそれが良いこととは限りません。
辛いものをたくさん食べる韓国では、大腸がんに罹る人が多いそうです。
下痢にならなくなったのは、言い方を変えれば麻痺しているということなので、
そのようなことは出来るだけ避けたほうが無難でしょう。
辛い物で下痢や腹痛になりにくい体質にするには?
ツラいのを我慢して辛いものを食べるのは良くないことなら、他に方法はないのでしょうか?
先ほどの方法では下痢がなくなるものの、胃腸が強くなってはいませんでした。
なので、本当の意味で胃腸を強くするようにすればよいです。
胃腸を強くするとは、この場合、胃の粘膜を強くすることと同じこと。
胃粘膜を強化するのに有効な成分はビタミンA。
ビタミンAが豊富な食べ物は、カボチャ、ほうれん草、ニンジンなどの緑黄色野菜やうなぎ、レバー、牛乳、卵などです。
また、山芋やオクラ、モロヘイヤなどのネバネバした食べ物に含まれるムチンという成分は粘膜を潤して強化する働きがあります。
ただし、ムチンは熱に弱いのでこれらの食品を食べる時は加熱しすぎないのがポイントです。
キャベツに含まれるビタミンUや、強い抗酸化作用のあるビタミンEも胃潰瘍や胃炎の原因となる活性酸素を除去して胃を強くしてくれるので積極的に摂るとよいでしょう。
ビタミンEはモロヘイヤ、ナッツ類などから撮ることができます。
胃腸を強くするための具体的な対策とは?
緑黄色野菜や山芋などのネバネバしたもの、
キャベツやモロヘイヤ、ナッツ類が胃腸を強くし辛いものに強い体質になるということですが、
実際にちゃんと摂ることができるのでしょうか?
胃腸を強くするためには、上記の食品を定期的に摂っていく必要があります。
しかし、仕事が忙しくて時間が不規則、ついつい外食が多くなったりして
思うように摂れない事が多いと思います。
野菜をちゃんと摂るって意外と大変なんですよね…。
そんな時には、夜寝る前に青汁を飲むことを習慣化するのがおすすめです。
決まった時間などと違い、夜寝る前なら忘れることが少ないので自然と青汁を飲む習慣が身につきます。
翌日の胃腸の調子がグンと良くなりますよ。
特に飲みごたえ野菜青汁は緑黄色野菜の他、イモ類やまめ、ゴマ、しいたけや海藻成分など、
胃腸を強くしてくれる栄養も豊富に含まれています。
また、忙しくて青汁を水に溶かすのも面倒くさい…という時は
ゼリータイプの青汁からはじめて徐々に習慣化していくというものもいいですね。
まとめ
辛いものを食べ続けていても、それだけでは腹痛や下痢を解消する根本原因にはなりません。
胃腸を強くすることを意識して青汁などから粘膜に効く成分を摂るように心がけましょう。